「ヒューマンエラーを防ぐ知恵」は良書でした。ついでにマインドマップを描いてみた

ヒューマンエラーについてプレゼンする機会があったので、参考文献の1つとして読みました。
豊富な具体例をベースにヒューマンエラーについて、コンサルタントのような問題解決の視点で語っています。
この手の本でよくあるのは、人間工学的な視点の本(人間にとって作業しやすい環境を考える視点)。システム工学的な視点の本(ほにゃららモデルで体系的に原因を分類して、あーだこーだ)だと思っていました。
この本の基本的なコンセプトは「事故は複数の要因が重なって起きる」というものです。
まずは問題を設定して、人間工学的なアプローチも含めた複数の解決方法を組み合わせ、また次の事故に備える(小さい事故が起きたら対処する)。
この一連の作業を何回も繰り返して、事故が起こりにくい環境を構築することをこの本では説いています。
ヒューマンエラーで悩んでいる管理者の皆さまの参考になると思いますし、ヒューマンエラーの本を読んだことがない人でも読みやすい本です。最後の章にある練習問題でもヒューマンエラー対応力を鍛えられると思います。
マインドマップ
XMind Share - XMind - Mind Mapping Software
ちなみに他に読んだ本は以下の2冊。こちらも参考になりましたが、上記を一番お勧めします。

  • 「実務入門 ヒューマンエラーを防ぐ技術」東京電力技術開発研究所ヒューマンファクターグループ (著), 河野 龍太郎 (編集)
  • 「ヒューマンファクター10の原則―ヒューマンエラーを防ぐ基礎知識と手法」古田 一雄 (著), 日本原子力学会ヒューマンマシンシステム研究部会 (著)

ヒューマンエラーを防ぐ知恵 (DOJIN選書)

ヒューマンエラーを防ぐ知恵 (DOJIN選書)