「コクリコ坂から」の感想

ストーリーを一言でいえば、1963年の横浜の高校を舞台とした青春ラブストーリー。ストーリーの見どころは海ちゃんと俊くんの両親の秘密。もう1つの見どころはその高校にある文化部部室の建物(通称:カルチェラタン)の処遇。
感想を端的に言うと。すみません。1960年代のノリについていけず、楽しめませんでした。
学生たちが急にみんなで同じ歌を歌いだすとか。行事のように屋根から飛び降りるとか。その当時を生きていた人にとっては当たり前なのでしょうか。主人公たちの感情の流れで理解できないところがところどころにあって、その度に冷めてしまいました。その当時を知っている皆さまからすれば、涙がボロボロとこぼれるものなのかもしれません。
好きだったところは、矛盾しているようですが、文化系オタクたちの情熱です。多くの学生が集まる生徒会で俊くんが壇上へ駆けあがり学校に対する意見を述べるシーンがあります。そこで言い放ったセリフには純真な熱意がこもっていて、少し涙ぐみました。カルチェラタンはそんな熱い文化系オタクたちの熱気であふれていました。そんな熱気は宮崎吾郎監督から今の若者に対するメッセージにも感じられます。
(吾郎監督へメッセージ「発散される場所がバーチャルな世界になっているけど、今の若者も同じくらい熱いと思います。」)
ちょっと脱線しましたが、昔のノリについていけない人にはおすすめできません。